花嫁アカウント
皆さんは花嫁アカウントというものをご存じだろうか?
結婚式を控えた花嫁たち(プレ花と呼ばれる)が
「人生最高の一日」を迎えるために
情報収集や自身の体験、ドレス試着写真などの情報発信に勤しむために
作り出すインスタアカウントである。
結婚式を終えたものは「卒花」といわれ、
自身の結婚式のレポートを行う。
「ゼクシィ」などはこのアカウントに常に目を光らせており
可愛かったりおしゃれな卒花の写真は雑誌やウェディング系まとめアカウント
(ウェディングニュースやみんなのウェディングなど)に掲載されるのである。
ここまでの説明でどのような印象を持っただろうか?
女の見栄の張り合いの場?マウンティング大会?
結婚に浮かれて脳内お花畑な人だらけ?
最初その存在を聞いたときに私が抱いたイメージは上記のようなものであった。
そしてもれなく筆者自身もアカウントを作成したクチである。
それは、怖いもの見たさと、筆者自身何かを発信することが好きだったため、
そして当時嵌っていた「鉱物キャンドル」というものをバズらせたく、
そのためにフォロワー数が多いアカウントが一つ必要だったという完全なる下心からである。
実際にプレ花嫁として活動をしていて私が感じた
「花嫁アカウント」とは一体どのようなものか・・・。
それは、ただの脳内お花畑ではなく、
この「結婚」というライフイベントを利用して
なんとか有名になりたい、モデルとして活躍のきっかけとなりたい、
一旗揚げたい!というギラついた野心に燃える集団と
おしゃれな花嫁さんと知り合いたい、情報を得たいという集団と
自分が知り得た情報を発信したい!という集団が混在する
実に混沌としたものであった。
特に野心に燃えるプレ花集団たちは、どんな写真であればメディアなどに取り上げられるかを研究し、互いに日々切磋琢磨しており、さながら闘技場にいる感覚に陥るほどである。
私は彼女たちを尊敬している。
努力できる人というのは美しいものである。
そしてプレ花の皆さんは優しい。
おそらく同志という結束意識があるからだろう。
これから私のプレ花体験、
そして本当にあった怖い披露宴エピソードを語っていこうと思う。
きっと披露宴にてこの経験したことがある人は、日本で私一人であろう…
つづく